こだわり一番!意識高い系チョコ〈カイカオ〉
マドリードのアトリエに来た時、最近の出張で出会う意識高い系チョコレートだとすぐにわかりました。
豆から作るビーン トゥ バーのお店ならでは。
小さなお店なんですが、ガラス張りのアトリエは、まんま今まさにカカオ豆から板チョコに変わっていく過程がいつでもオープンに見えるタイプです。

今日まで、歴史系チョコ探訪が連日続いているスペインで、未来系チョコは久々でした。
環境、健康、サスティナブルなチョコ。
このスペインでも関心の高い人の心をつかんでいます。
その中でもこの〈カイカオ〉さんのこだわりはトップクラスです。

イド タルモールさんと、その妻のツバ タルモールさんご夫妻が経営されています。
この方はセルビアから来たと。旦那さまはイスラエル人。そしてこのスペインがチョコづくりに向いているとお店をオープンしたそうです。
このご夫妻、もちろんカカオへのこだわりはわかるのですが。
こちらは砂糖にも問題提起しています。

砂糖の代わりにヘルシーで話題のデーツを使用してるのです。すごいこだわりです。
日本ではそこまで聞きませんが、西洋諸国ではかなり砂糖を敵対視していて、コロナ時代を経て、すごくその傾向が強いです。
というのも、コロナの時に外に出れなくて。糖尿病が社会問題になったそうです。その影響で、砂糖は体に悪い、「Sugar kills people.」って言葉をよく聞くようになりました。
砂糖が嫌われてる時代です。
そんな間にも、ツバ タルモールさん、早口でチョコの説明は続きます。
賢い人は早口。
というのは私の稚拙な先入観でして。“この人めっちゃ賢い”とメモに書いています。
希少な豆も、製造方法も、細かく説明してくれています。
何度も何度もこの光景を見てきましたが、今までで一番早口な説明です。
やっぱり、賢い。

ボンボンは作らずに、シングルオリジンのカカオのみ。絶対混ぜない。徹底しています。
かなりビターで、もちろんミルクは不使用、ヴィーガンです。
砂糖を使わないので、デーツを出来るだけ薄くして甘さをそれで調整しています。
ここまでのストイックさは、いないです。
私、メモにこう書いています。
「もう無理です。先生」
wwww
どういうつもりで書いたのかわかりませんが、その早口なカカオの高度な詰め込み授業に、チョコレートバイヤーみりは落ちこぼれたのでしょう。

ここまでまっすぐにまじめに熱い人はほんとにいない。
チョコってほんとに多種多様。
いろんな人を虜にしてると実感します。
多分、本人に会わなかったら「イマドキのサスティナブルチョコでーす」で終わってたと思います。
そんな生やさしいものではないです。
ぜひ、ツバ タルモールさんのカカオ授業をその舌で聞いてほしい。
そんなストイック極まれり、このカイカオさんの代表作。デーツチョコを一度お召し上がりください。
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フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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